2019.04.09
暦の上では1月から新しい年が始まるのに、ややこしいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜ日本の年度が4月1日から3月31日なのかと言うと、国の会計年度と学校年度に合わせているからなのです。
会計年度は明治時代に始まりました。
いくつか諸説があります。
当時の日本の収入源が農家のお米であり、米を現金に換算して納税する時期に合わせていたという説。
当時の世界経済の中心だったイギリスの会計年度が4月だった為、それに合わせていた説など。
学校年度の場合、会計年度が始まり国が学校年度の統一を指導するようになり、国や都道府県から補助金をもらっている学校は会計年度に合わせて4月入学に変えていきました。
日本と同じ4月始まりの国はイギリスやカナダ、デンマーク等。
暦と会計年度が一緒の国はフランスやドイツ、ロシア等。
7月から6月の国はオーストラリアやノルウェー、ギリシャ等。
アメリカや中国、ヨーロッパの国は9月開始が多いそうです。
ではなぜアメリカやヨーロッパが9月開始なのか。
アメリカやヨーロッパは農業文明でした。
春に種を植え、秋に収穫をします。家族で農業を行っていたので、忙しい時期の春から秋の間は子供達の手伝いも必要になります。子供達がその時期学校に行ってしまうと人手不足になり収穫も減る為、冬は食べ物が足りなくなってしまいます。そのため、学校は農業が忙しくなる時期をずらして通っていました。
その風習が現在も続いているわけなのですね。
