2018.02.08
行人坂の名称は、湯殿山の行者(法印大海)が大日如来堂(現大円寺)を
建て修行を始めたところ、次第に多くの行者が
集まり住むようになったのでつけられたと言われております。
また、この坂は江戸三大火のひとつ「行人坂火」とも
関連しているとも言われております。
行人坂火事は明和9年(1772年)2月
行人坂の大円寺から出た火が延焼し3日間も燃え続けたとの事。
行人坂道中には区指定有形文化財にもなっている
目黒川架橋勢至菩薩石像があります。
下から台座(97cm)、蓮座(20cm)、頭上に宝瓶のついた宝冠をかぶり、
両手合掌、半跏趺坐の勢至至菩薩(52cm)の3段になっています。
台座の前面と両側面に、江戸中期における目黒川架橋のことを語る銘文が刻まれています。
銘文によると、宝永元年(1704)に西運という僧が目黒不動と浅草観音に毎日参詣し、
往復の途中江戸市民の報謝をうけ、
両岸に石壁を築いて、雁歯橋を架けたことがわかります。
と記載がありました。
行人坂を下り雅叙園の前にはお七の井戸もありました。
行人坂は歴史が刻まれた坂ですね。
ぜひ、行人坂めぐりいかがでしょうか。
目黒の歴史を一度訪れてご堪能頂ければと思います。