2019.05.14
世界には様々な種類のアルコール飲料が存在し、日本にも総称「日本酒」と呼ばれるアルコール飲料が存在します。
主に米と麹と水で出来ている飲み物ですが、
日本特有の製法を用いて作られており、どの国よりもアルコール度数が高い飲み物です。
ビールが4~5.5度
白ワインが7~14度
梅酒が10~15度
赤ワインが11~15度
日本酒が15~16度
焼酎が20~25度
ちなみに世界最高レベルのアルコール度数は
ポーランドの「スピリタス」で
驚異の96度!
同じテーブルに置かれた煙草の火にも反応して発火すると言われており、
飲酒しながらの煙草は固く禁止する店もあるそうです。
強いお酒を作る日本人がお酒に強い民族かというと、決してそんなことはなく、日本人の約40%はお酒に弱い体質だといわれております。
まず、アルコールが体内に入ると、
肝臓で「アセトアルデヒド」という物質によって分解されます。
この物質は極めて毒性が強く、顔や体を赤くしたり、頭痛や吐き気、頻脈といった症状を引き起こします。
このアセトアルデヒドを分解してくれるのが
「アルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)」です。
しかし、日本人の約40%の人がこのALDH2の活性が弱い「低活性型」である為、お酒に弱い体質といわれています。
またALDH2の働きが全くない「不活性型」と呼ばれる人が全体の4%を占めており、これは一切お酒が飲めない体質ということになります。
上記の「低活性型」「不活性型」の人は
微量なお酒でも気分が悪くなってしまいます。
「質の良いお酒は大丈夫」「沢山飲めば慣れる」
とよく言われておりますが、それは誤りです。
このALDH2の活性のタイプは、
親からの遺伝によって受け継ぐものであり、生まれた時から既に決まっております。
よって環境的に、後天的に変わることはありません。
さらに年齢を重ねる程に、お酒に弱くなります。
体力の低下と共に体内の分解効力も低下する為、
若い頃に飲んでいた量と同じ量を摂取することは大変危険です。
「退屈だから」「寂しいから」と言って明るいうちから飲んだり、一人酒のような習慣は
アルコール依存への入口になりやすいようです。
お酒は家族や友人、仕事仲間等の誰かとの時間の共有の際にお供として楽しむのが、良いようです。