2019.09.17
最近よく耳にするワードではありませんか?
この2つのワードに共通する「豪雨」という文字。
その名の通り、「激しい勢いで多量に降る雨」を指し、被害の報道を見て分かるように、やはり自然の力は恐ろしく、私たちの想像をはるかにこえる被害が後を絶ちません。
定義としては『局地的かつ短時間での強い雨』とあります。
特徴としては、独特な積乱雲☁️”
この積乱雲は垂直に育っていくのが特徴で、水平に発達していく層状の雲に比べて、激しく多量の雨をもたらします。
『大気の状態が不安定』な気象条件で発生し、どんどん成長していきます。
寿命が限られた積乱雲が次から次へと発生と発達を繰り返し、かつ、それらの積乱雲が同じ地域を通過するという条件を満たすと発生するのが【集中豪雨】なのです。
台風が日本へ近づいてきたり、上陸したり、前線が停滞している時に発生します。
上空に冷たい空気があり、地上には温められた空気の層がある状態です。
温かい空気は上へと昇り、冷たい空気は下へと降りようとするため対流が起きやすくなります。地上付近の空気が湿っているときは、さらに大気の状態が不安定となり、積乱雲が発達するのです。
短時間に猛烈な集中豪雨に見舞われる【ゲリラ豪雨】と呼ばれる異常気象が増えています。
よく耳にする「ゲリラ豪雨」いうワードは正式な気象用語ではないことはご存知でしょうか。
本来降るはずのない季節に突発的に降ることと、発生の予測が難しいことから、軍事用語である『ゲリラ(無許可で少人数かつ短時間で行う事)』から由来しており、マスコミなどが集中豪雨の代わりに作った用語とされています。
集中豪雨の中でも降雨範囲が非常に狭く、降雨時間も短いにも関わらず、単位時間当たりの降雨量が非常に多い局地的豪雨といった意味があり、6月末〜9月初旬に発生する傾向があります。
❶ 夏の晴天時
「南高北低」の気圧配置により、日本の南側の太平洋高気圧が居座る。
そして、南からの湿った暖かい空気が流れ込むことによって、雲ができやすい状態になるため。
❷ 上空の冷たい風
偏西風が南側に張り出すと、それに伴って冷たい空気が南下する。
その結果、日本の上空に冷たい空気が流れ込むため。
❸ 積乱雲の発生
地面付近にある暖かく湿った空気が上昇して対流が起こり、その結果、空気中の水分が凝結され積乱雲となるため。
🌟要因のNO.1
【ヒートアイランド現象】という都市の気温がそれ以外の地域と比べて高くなる傾向を表した用語で、その要因が車やエアコンの室外機から出る排熱などが、狭い地域で集中して発生する事により急激な上昇気流を引き起こす事‼️
私が小さい頃は「ゲリラ豪雨」なんて言葉は聞いた事がなかったはず…
今では私も含め、突発的な雷を伴う豪雨がくる度、皆が口を揃えて「ゲリラだ」と発しています。そんな普段使っている言葉も調べていくと、いろんな事が紐づいて、結果「人口的」に作られたものが要因のNO.1になっていました。
やはり何事にもメリットとデメリットが存在する事を改めて実感させられました。