2019.09.03
知的発達に遅れがないものの、
「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じる発達障害のこと。
タイプは3つに分かれ、
読字障害(ディスレクシア)、
書字障害(ディスグラフィア)、
算数障害(ディスカリキュリア)に分類されます。
人によって症状の表れ方が異なり、
周囲に気付かれにくいことも多く診断が難しい障害です。
学習障害は何らかの脳機能の障害が想定されていますが、
脳の部位や原因は特定されていません。
読字障害
・ひらがなの音読が遅く、読み間違える
・読んでいる文字や文章の意味を理解することが難しい
・文章を読むのがたどたどしく、文章の内容をつかんだりまとめたりすることが難しい
→単語や語句の読み方を聞かせ、その意味を教えること、
また、例文などをつくることで、語彙の力を高めていくことが大切。
書字障害
・バランスのとれた文字を書くことが難しい
・文章を書く時に助詞などをうまく使いこなせない
・板書など書き写しの速度が極端に遅い
・考えた内容を書いて表現することが難しい
→書くことが苦手な場合、読むことも苦手な場合がある。
まずは流暢に読めるようになることが必要です。
流暢に読めるようになると、ひらがなを書くことが上手になることが多いようです。
算数障害
・数の概念が身につかず、数系列の規則性などの習得が難しい
・計算を習得することが難しい
・文章題を解くのが難しい
→多くのの問題を解くよりも、少ない問題をゆっくりと丁寧に解くようにする。
まずは10の合成・分解を理解。
分からない問題は答えを教えるだけでなく、
道筋までフォローするようにして教えることが大切。
障害の症状は様々である為、
「さぼっている」
「怠けている」
「やる気(覚える気)がない」と思われがちの障害ですが、
学習の仕方、作業の仕方により、
人より優れた結果を残す人もいます。
例えば、
映画俳優のトム・クルーズやキアヌ・リーヴスや
映画監督のスティーヴン・スピルバーグも学習障害だと公表しております。
学習障害というと、障がい者のような意味合いに捉えられそうですが、
文字の苦手な個性のようなものです。
個性が様々であるように、勉強や作業の教え方は様々です。
ゆっくりとその人に合った方法でこなしていけば、
他の人より秀でた才能が見つかるかもしれません。