2019.03.05
女の子がいる家庭ではひな人形や桃の花を飾り、ちらし寿司を食べてお祝いすることが多いと思いますが、ひな祭りの由来を知らない方って結構いらっしゃるのではないでしょうか。
ひな祭りの由来には諸説ありますが、もともとの起源は古代の中国で行われていたお祓いの風習だといわれています。
中国で3月3日は上巳という特別な日とされていて、人形に息を吹きかけることで自分のけがれを移し、水に流す風習がありました。
この風習が日本に伝わり、平安時代の人々は、上巳の日に災厄をはらうために、貴族たちは紙の人形に災いをすりつけて川に流して厄をはらっていました。
時代の流れと共に人形も立派になり、川に流すのではなく家に飾って祝うようになりました。
元々ひな祭りは男女共通の行事でしたが、江戸時代に雛遊びという人形遊びが女の子に浸透していていました。そのことから3月3日をひな祭りとし、女の子の健康と成長を願う行事となっていきました。
ひな祭りには古くから伝わる伝統的なお祝い料理があり、春の訪れを伝える旬の食材が使われています。
・ちらしずし
えび、れんこん、豆、菜の花など縁起の良い食べ物が入っており「生きている間、食べ物に困りませんように」と願いが込められています。
・ひなあられ
ひな祭りの代表的な和菓子で「1年中女の子が幸せに過ごせますように」と願いが込められています。
・はまぐりのお吸い物
はまぐりの貝殻のようにぴったりと合うような、仲の良い夫婦を表し一生一人の人と添い遂げるようにという願いが込められた縁起物となります。